血管が詰まるタイプの脳卒中である脳梗塞が起こったら、ただちに専門病院を受診し、脳の血管に詰まった血栓を取り除くことが必要です。また、後遺症を軽くするためにより早期に血流を再開すること(=再開通)が重要です。
代表的な再開通の方法としては以下のようなものがあります。
血管が詰まるタイプの脳卒中である脳梗塞が起こったら、ただちに専門病院を受診し、脳の血管に詰まった血栓を取り除くことが必要です。また、後遺症を軽くするためにより早期に血流を再開すること(=再開通)が重要です。
代表的な再開通の方法としては以下のようなものがあります。
脳梗塞を起こした直後の治療として効果が期待できるのが血栓溶解療法(=t-PA)です。血栓を溶かすための薬を点滴で投与します。血栓を溶かして脳の血管を再開通させることにより、脳の細胞を救うことが期待できます。
t-PAの投与は発症後早く行うほど、効果を最大限に発揮します。投与が遅れると逆に、症状を悪化させてしまう可能性もあります。よって、専門の施設でのみ投与が行われることになっています。
脳梗塞の発症後病院に運ばれても、t-PAの投与が可能かどうか判断のためにはいくつかの検査が必要になり、それだけ時間もかかります。発症後より早くt-PAが可能な施設へ搬送することが重要です。
最近では脳内の血管にカテーテルという細い管を通し、脳梗塞の原因となっている血栓を直接回収する治療も行われています。カテーテルの先端で血栓を吸引したり、網状の筒で血栓をからめとることで血栓を回収し、血流を再開させます。
前述したt-PAができない場合やt-PAのみで血流が再開しない場合に、血栓回収療法が検討されます。
脳梗塞の再発を予防するためには、以下の2点が基本となります。
脳梗塞の原因がPFO(卵円孔開存)であった場合、それをふさぐことによって脳梗塞の再発を予防するという選択肢もあります。
血栓が右心房から左心房へと流入しないように、空いている穴をふさぐという考え方です。
カテーテルと呼ばれる細い管で閉鎖栓を太ももの血管から心臓まで運び、心臓の中に閉鎖栓を留置します。治療の手順は次のページで説明します。