脳卒中の急性期治療の後、検査によってPFO(卵円孔開存)が原因の可能性が高いと診断された場合、カテーテルによる卵円孔開存閉鎖術が検討されます。
流れ
カテーテル治療とは
足の付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し心臓まで進めます。
治療はカテーテルを介して行われるため開胸することなく治療が行えるため低侵襲ですみます。
治療手順は以下の通りです。治療は平均1.5時間程度かかります。
平均入院期間は約5日程度になります。
1. 大腿静脈よりデリバリーシースを挿入して、右心房側よりPFOを通し左心房側に近づけます。
2. 左心房にあるカテーテルの先端までオクルーダーを進めて、左心房側のディスクを傘のように開きます。
3. 左心房側のディスクを心房中隔に近づけます。
4. 右心房側のディスクを傘のように開きます。
5. オクルーダーとケーブルとの接続を解除して、オクルーダー本体のみを心臓の中に留置します。
オクルーダーが心臓内に留置された図
オクルーダー
治療のアニメーション動画
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カテーテルによるPFO閉鎖治療を行う前に、担当医が治療への適合性について判断します。
PFO(卵円孔開存)があってもすべての人が閉鎖治療を受けられるとは限りません。担当医とよく相談の上、治療の方針を決定する必要があります。
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